息子は末っ子長男なせいか、甘えん坊です。
小学校上がる前はすぐに「抱っこ」。私がすわれば即膝の上に。
お出かけは必ず私と手をつないで。
いつでもべたべた甘えてくる子でした。
でした。そう、過去形です。
小学校に上がるとぐんぐん成長していき、呼び名も甘えた「ママぁ」から「お母さん」に変化しました。
膝にも来ません、抱っこと甘えてきてもくれません。
落ち込む私に娘は…
「落ち込んでも仕方ないよ。これが現実だから」
…娘さん、あなた本当に6年生ですか。5つ離れた弟がいるためか、妙にしっかり者の娘。冷静に指摘してくれます。
出来たらもう少し優しい言葉で慰めてほしいのですが。
「仕方ないなあ。かわりに乗ってあげるよ」
私の顔を見ずに言うと、私の膝の上にちょこんと座ります。
仕方ないといいつつ、顔は嬉しそうですよ、娘さん。
そんなツンデレな娘さんも好きですよ。
さてその様子を見ていたら、甘えたくなったのか、息子が来ました。
そして、おもむろに私の手をつなぎました。
そのつなぎ方がですね、こう、指と指をからませるカップルつなぎだったのです。
「息子くん?」
「…最近、手をつないでないからさぁ」
口の中でごにょごにょ。
私はこの時点で幸せの絶頂です。リンゴンリンゴンと頭の中で鐘が鳴ります(妄想)
ツンデレ姉弟はとても可愛く愛しいです。
その二人が甘えてくれるなんて…
しかし、幸せが崩れるのも早いものです。
「息子、それ、カップルつなぎだよ」
「え?」
娘の言葉に凍る息子。
一瞬の間でカップルつなぎの意味を理解したようです。
息子、ぶんっと腕をふり、つないだ手を振りほどいたのです…(号泣)
「む、む、息子くん?」
「俺の彼女、○○ちゃんだから」
そう告げた目は、とても、冷酷でした(母目線)
そして立ち去る息子。当然落ち込む私。
「あはは。仕方ないよね、お父さんとつないだら?さー宿題しよ」
気まずくなった娘も立ち去ります。残された母、涙。
これが成長と思いつつも、さびしくなる母でした。
…ちなみに、娘のアドバイスとおり(?)夫と手をつないだら、夫は嬉しそうでした。
こんな我が家は今日も平和です。