大学の学費って、なんでこんなに高いんだろうと、気分が沈んだり、ほとんど心を病んでいる学生って、現代日本では珍しくないと思います。
私にも忘れられない出来事があります。私の女友達で、すごくマイペースで、大学の授業もほとんどサボっているような子がいました。でも、不真面目かというと、全部が全部不真面目ではないんです。
むしろ彼女は大学院への進学も希望していて、勉強することがとても好きでした。ただ、時間を守るとか、ちゃんと移動して教室に行くとか、そういうことがすさまじく向いていなかっただけで。いつも図書館にいて、ずーっと自分の専攻の本を読んでいるような子でした。
彼女にはちょっと独特な武勇伝もありました。それは、彼氏がいないときは、お願いされたら、だいたい誰とでもワンナイト・ラブをしてしまうということです。
彼女は体育系のサークルのマネージャーをやっていたのですが、サークルの男子たちからマドンナ的に扱われていました。彼女が大学3年のとき、それまで付き合っていた彼氏と別れたとき、彼女はサークルの男子の中で彼女に「お願い」しに来た人を、5人ほど相手にしてあげたそうです。
私は女友達から直接その経緯を聞いたのではないんですけど、よ、よくやるなあと思いました。ただ、彼氏ができるとものすごく尽くすし、全然浮気しないんです。本当に不思議な子でした。
この子はお金がないので大学院進学をあきらめました。就職活動も失敗しました。どうするのって聞いたら、新宿の風俗求人を調べて、面接に行ってきたと打ち明けてくれました。すぐお金もたまるし、そしたら改めて大学院受験するんだって。ちなみに、ここで求人を見つけたそうです。
もともとエッチなこと嫌いじゃないみたいだし、心配は心配だけど、なんて言っていいか分かりませんでした。今でも働いてるのかなあと、たまに思い出します。